こんにちは、やまです。
前回の記事では、現場の仕事についていくために必要なポイントのうち、技術的な観点でお話ししました。
こちらです。
今回は、仕事についていくために必要なもう一つの観点、仕事の進め方についてお話ししていきます。
技術力は十分でも、仕事の進め方が不十分だと現場での開発はなかなか円滑には進まなくなってしまいますね…
逆に言うと、今回の内容をスムーズにできるようになると、
・月単価100万円超えの案件でも「あなたがいてくれて助かる」と感謝の言葉をいただける & 案件も継続できる
・現場のリードやPMからとても頼りにしていただける
このような嬉しいことが起こります。
早速、見ていきましょう。
難しいと感じがちな仕事の進め方
まだ仕事に不慣れな時期に難しさを感じたり、よく指摘が入りがちな点としては以下の2点が多いかと感じます。
・タスクのスケジューリング
・質問の仕方
現場で仕事をしていて、まだ駆け出し段階の方が難しさを感じていそうだなと感じる2点ですね。
スケジューリングが上手くいかず、任されたタスクを納期(or リリース予定日)までに完遂することが難しかったり、
コードを書く際に自分では難しい箇所を質問する際に、質問の仕方が不十分で回答を得るまでに時間を要してしまう等、
技術以外の点で向上させていきたい観点かと思います。
これらを押さえることができれば、開発はかなり円滑に進むようになりますし、
仕事を自分でコントロールできるようになるので、是非身につけていきたいですね。
タスクのスケジューリング
まず、スケジューリングについてです。
タスクを任された時はまず、どのくらいでできそうかを考える(工数を見積もる)はずですが、その見積もりミスをしてしまうことが最大の難しい点ですね…
工数の見積もりに不備があると、手戻りが多く発生したり、想定よりも時間を要することに繋がりますね…
ただ、私の経験や他のできるエンジニアの方を見ていても、工数の見積もりを完璧にやることはほぼ不可能なので、可能な限りズレを最小限にする努力が大切になると思います。
工数が見積もりから大幅に大きくなってしまうことが終盤になってわかると、依頼者との連携やその仕事の完遂を待つ他の方との調整が大変になりますが、ズレが小さければ相談も早くできてリカバリが効きやすいため、工数見積もりの精度を高めようというイメージですね。
工数の見積もりが想定よりも大きくなってしまい得る原因は大きく次の3点かと感じます。
・影響範囲調査に漏れがある
・タスクの分解が不十分
・要件に考慮漏れが存在する
1点目の「影響範囲調査に漏れがある」点に関しては、タスクを始める前に関連箇所を洗い出し切ることが大事ですね。
例えば、現在使用しているカラムを廃止して別のカラムに置き換えたいというものであれば、
まずは現在のカラムが使用されている箇所をテキストエディタでgrepしてExcelやスプレッドシートなどに書き出していきます。
そして、2点目のタスクの分解に入ります。
影響範囲がしっかり洗い出せれば、必要な対応が見えてくるため、それぞれをタスクに分けていきます。
タスクに分ける際は独立してリリースできる単位(プルリクエストが作れる最小単位)や1日で終えられる単位に分けていくと、分けていきやすいですね。
ここまでで影響範囲をもとに必要なタスクがリストアップできた状態になり、
全体のボリューム感がわかりやすくなっているかと思います。
そして、3つ目の要件の考慮漏れの点は影響範囲のリストアップができていれば、
PMの方に「他にも改修した方が良さそうなところがありました。具体的には〜と…で、このように進めるのが良いかと思いますが、いかがでしょうか?」のような提案ができます。
質問の仕方
コードを書く際にどのように実現すれば良いかわからない…
この時の質問の仕方が不十分で上司や先輩から注意を受けることもありますね…
ただ、質問の仕方には型があります。
次のような型がオススメです。
・今何をやっていて
・実現したいこと
・今こんなコードを書いていて
・現在このような挙動になっている(メソッドの戻り値やエラー内容など)
これらを伝えることで質問相手の方も、目的と現状が把握しやすくなり、回答までの時間を最小限にできますね。
今回は仕事についていくためのポイントとして仕事の進め方についてお話ししてきました。
エンジニアは技術も必要ですが、やはり仕事の進め方に自信が持てず、
「自分って力になれていないな…」
「注意ばかり受けてしまう…」
とナーバスに感じる方もいらっしゃると思います。
過去の私が特にそうでした…
エンジニアになる前は仕事がうまく進められずに上司や先輩から毎日指摘が入り、
「おれ全然仕事できないな…」
「どうしたら仕事ができるようになれるんだろう…」
と悩む日々を送っていました。
それでもエンジニアになって、現場で仕事を進めていくうちに、エンジニアで円滑に仕事を進めるのに重要なポイントがわかるようになっていきました。
もし、今「全然役に立ててないな…」「注意ばかり受けて辛いな…」と感じていても、適切に努力をしていればきっと仕事を上手く進めることができるようになっていくはずです。
ナーバスになりすぎず、一歩一歩進んでいきましょう!